「名残りを惜しんで下山したのですが、花は多かったですね。
特にショウジョウバカマとサンカヨウが多く、
麓の方ではオサバグサの群生がすごいです。
タケシマランは慎重に撮影しました。

写真撮影等で思ったより下山に時間がかかって、疲れました。
駐車場の直ぐ近くに温泉がありましたので、1時間弱過ごし、
麦草ヒュッテの高山植物園や八千穂自然園に寄るつもりだった
のですが、やめて、2時丁度に帰宅しました。

長い報告書になりました。年取ると説明がくどい。お許しを!」

                  友人へのメールから抜粋

蝶ヶ岳の雪形を真近に見る
雪解けのあとは花畑になる

蝶ヶ岳ヒュッテは空いていました。布団は臭いもなく綺麗でした。
ゆったりと場所を確保して、周りの人と明日の話をしながら、
いつのまにか寝てしまったようです。
上高地に下る予定の人が、多かったようです。

翌日は穂高・槍の朝焼けを期待し、
「瞑想の丘」でカメラを構えたのですが、夕焼け同様、
それほどの光は得られませんでした。

蝶ヶ岳ヒュッテまであと20分
この登りがきついほど疲れました

右手は登ってきた前常念
左は常念岳

よく歩いてきたものだ

「去りがたいところですが、1時間ほど過ごして、
蝶ヶ岳までの4時間に出発です。
アップダウンが続き、なかなかこれもきつかったです。
右手に次々と景観が変わっていく槍・穂高の写真を
撮りながら、足下には、ミヤマキンバイ、タカネスミレ、
ミネズオウ、アカモノ、コメバツガザクラが咲いていましたので、
槍・穂高を背景にこれをゲット。
最後の蝶鑓への登りの前の鞍部に花畑が突然出現して、
キンバイソウ、ハクサンイチゲ、オオサクラソウ、
オオバキスミレ、サンカヨウ、ヒメイチゲ、エンレイソウ、
ショウジョウバカマ、ミネザクラ等に心踊らされました。
すっかり時間を費やして、宿には30分遅れで、
へろへろになって着きました。」
「常念の山頂は絶景です。
360度の景観で、目の前に穂高、槍ヶ岳、
燕岳、大天井岳、その奧には峰々が連なっていました。
大パノラマです。
後ろの八ヶ岳方面はかすんでいました。
ここで、重い思いをして持ってきたビールで乾杯!
これが楽しみで山に登っているのですから、
たまらない至福です。
500を1本のつもりが2本とも空けてしまいました。」

常念岳

「岩場では次第に頭が見えてくる穂高連峰の雄大さに
疲れを癒されながら、頑張りました。
そして、ついに槍が頭を出したときには、
思わず声が出ましたね。
それまではコースタイムを1時間ほど短縮していたのですが、
アオノツガザクラやコイワカガミ、景色の写真を撮っているうちに、
常念岳山頂へは20分余りの余裕を残すだけになってしまいました。」

樹林帯を抜けると穂高連邦が
だんだん大きく見えてくる
左から前穂、奥穂、北穂

常念への登山道から蝶ヶ岳の「蝶の雪形」を望遠で撮る

右端には蝶ヶ岳ヒュッテ

友人へのメールの抜粋

「三股から常念岳までは、ひたすら登るだけ。
樹林帯の急登が過ぎたら、次は岩場の急登。
体力不足には応えました。
それでも樹林帯ではイワカガミ、ミツバオウレンが
いやになるほど多く、岩場ではミヤマキンバイが盛りでした。
見知らぬ花の蕾も幾つか(あとでタカネヤハズハハコと知る)、
そしてチングルマは一輪だけ咲いてました。」

アオノツガザクラ アカモノ イワカガミ ウラジロナナカマド ウラジロヨウラク
エンレイソウ オオサクラソウ オオバキスミレ オオバミゾホオズキ オサバグサ
キンバイソウ クモマスミレ コイワカガミ コメバツガザクラ サンカヨウ
ショウジョウバカマ タケシマラン タカネヤハズハハコ(蕾) チングルマ ハクサンイチゲ
ヒメイチゲ ミゾホオズキ ミツバオウレン ミネザクラ ミネズオウ
ミヤマキンバイ ミヤマハンノキ ほか・未同定種

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常念岳・蝶ヶ岳 2005年6月25日(土)〜26日(日)

この山で出逢った花

不意に雷鳥に出逢いました。
直ぐ側に寄っても恐れず、しきりに見つめようとします。
しっかりとポーズをとってくれたあと、ゆっくりとハイマツの
隙間に戻っていきました。

槍は予想以上に鋭く天を突いていた

2006年の年賀状に使いました

常念岳手前から大天井岳・燕岳方面