イワカガミ

イワウメ科 イワカガミ属

2003.6.8 長野県栂池自然園 2003.6.8 長野県栂池自然園

山地の岩場、高山の草地などに生える多年草で、高さは10〜20センチ。葉は円形で、尖った鋸歯がある。
花茎の先に3〜10個の花をまばらに付ける。花は淡紅色で、直径1〜1.5センチ、漏斗状で5裂し、先は細かい裂片に別れる。花期は4〜7月。北海道〜九州に分布する。

〜徒然想〜

イワカガミは亜高山では必ずと言っていいほど見かける花です。名の由来は、岩場に咲き、葉に光沢があることによります。
コイワカガミがあることをあとで知り、アップ済みの写真が不安になりました。コイワカガミは、高山帯に咲くこと、葉が2センチほどと小さいこと、背が低いことなどで母種のイワカガミと区別されますが、その仕切がなかなか難しい。
アップ済みの写真でコイワと疑われるものを削除しましたが、写真では大きさは分かりません。撮影地の記憶に頼るしかありませんでした。両者を区別できていないのが正直なところです。

本項を見直すに当たって、両者の区別の考え方について調べてみました。
改訂新版「日本の野生植物」(平凡社刊)においては、イワカガミ、コイワカガミオオイワカガミは類型分類では区別できないとされていました。DNA解析でも全く違いが見られないとしています。
両者を区別できていなかったのは、あながち間違ってはいなかったようです。

−同じ科の植物−

2003.7.1 群馬県草津白根山 2002.6.22 長野県池の平高原
  2003.10.4 長野県北八ヶ岳   
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