サンカヨウ

メギ科 サンカヨウ属

 
2004.6.26 長野県栂池 


山地〜亜高山帯の林下などに生える多年草で、高さは30〜60センチ。葉は2枚付き、腎円形で、不揃いな欠刻状鋸歯がある。下の葉は大きく、長柄があり、楯状に付き、基部は湾入する。上の葉は小さくて楯状にならず、ほぼ無柄で湾入した基部で茎に付く。
花は茎頂に集散状に3〜10個付き、白色で直径2センチほど。花弁は6枚で、雄しべは6個、雌しべは1個。果実は液果で、楕円形、長さ10〜13ミリ、緑色から藍色になり白粉を帯びる。花期は5〜7月。本州中部地方以北〜北海道に分布する。

〜徒然想〜

シラネアオイと同様に、高山への樹林帯やワンドなどで、雪が解けるに従い咲き始める花の一つです。瑞々しい若緑の葉がきれいです。
その大きな葉に抱かれて、2、3センチほどの白い花を咲かせます。黄色い雄しべに囲まれた緑色の子房は生まれたときから丸みを帯び、実になる準備をしているようです。
花は柔らかそうで、雨に濡れると透きとおります。

−同じ科の植物−


 2004.6.26 長野県栂池    2004.6.26 長野県栂池
 
 2007.7.9 北海道大雪    2005.7.24 長野県白馬
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