ナガバノスミレサイシン
シロバナナガバノスミレサイシン
スミレ科 スミレサイシン類

林下などやや日陰の湿った所などに生える多年草で、高さは5〜12センチ。葉は披針形〜三角状長卵形で、表面は緑色で裏面は紫色を帯びる。葉は花時には十分展開していないことが多い。
花は直径2〜2.5cm、淡紫色〜淡紅色で濃淡の変化がある。側弁は無毛で雌しべの柱頭がくちばし状に長くなる。花期は3〜4月。本州〜九州の太平洋側に分布する。
花の白色のものをシロバナナガバノスミレサイシンという。

〜徒然想〜

スミレ属の中にスミレサイシン類というグループがあります。地上茎がなく、葉柄や花柄の付け根が地中にあり、花と葉が別々の所から生える特徴があります。本種、スミレサイシンヒメスミレサイシンアケボノスミレシコクスミレなどがこの仲間になります。
広く分布するポピュラーなスミレであるために、各種のスミレと交雑種を作ります。ナガバノアケボノスミレナガバノシコクスミレ、ナガバノヒナスミレ、その他これも本種との雑種ではないかと首をかしげるスミレに遭遇します。

花期は、アオイスミレと同様に早めです。葉が展開する前に花を咲かせるものもあります。
白花もほぼ同時期に咲き出し、時に混在することもあります。

-同じ科の植物-
2006.4.22 東京都奥多摩蕎麦粒山
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