タチツボスミレ

スミレ科 タチツボスミレ類

 
2007.2.12 東京都高尾山今までで最も早い開花です   2006.3.18 東京都高尾山
 
日本全土の市街地、里、山地などに生える多年草で、高さは5〜15センチ。 葉は心形、托葉は櫛形に裂ける。
花は直径1.5〜2.5センチ、淡青〜淡青紫色が多いが、変化が多い。花柄、側弁は無毛。花期は2〜5月。

〜徒然想〜

もっとも名が知られた“すみれ”と言えますが、実は私にとってこれが難解で、なかなかアップできない“すみれ”でした。
変化が多いのです。 花の色や葉の形・色、はては終期に地上茎と花柄を長く伸ばすと、とてもタチツボとは思えませんでした。
やがて、白花で距に淡紫色が残るオトメスミレ、距も白いシロバナタチツボスミレを知りました。葉の脈の紅褐色が強いものがあるのもずいぶんと悩み続けましたが、アカフタチツボスミレと呼ばれていることを知り、すっきりしました。
それでも・・・、他の特徴が全てタチツボなのに距だけが白いもの、葉が変化を越えたものなどに出逢うと、自然交雑種として片づけられない、もやもやが残ります。

同定の指標は、地上茎がある:側弁は無毛:距は棒状で曲がらず淡紫色を帯びる:托葉は櫛の歯のようになる:花色はふつう淡青紫色で紫条があるが変化がある:葉はふつう心形だが変化がある:といったところでしょうか。


タチツボスミレの品種> 
オトメスミレ:花弁が白色で、距に紅紫色が残るもの 
アカフオトメスミレ:葉の表面の脈沿いに紅色の斑の入ったオトメスミレ
シロバナタチツボスミレ:距まで完全に白色になったもの 
サクラタチツボスミレ:花が桃色になったもの 
アカフタチツボスミレ:葉の表面の脈沿いに紅色の斑の入った 
ケタチツボスミレ:茎や葉に毛のあるもの。特に花柄の毛が目立つ 
ミドリタチツボスミレ:花弁が緑化したもの。

−同じ科の植物−

 
 
2006.4.9 東京都奥多摩
 2013.3.24 東京都高尾山    2010.5.29 長野県霧ケ峰
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