ニョホウチドリ

ラン科 ウチョウラン属

 
2006.7.30 長野県八ヶ岳   2006.7.22 長野県八ヶ岳
 
亜高山の草原などに生える多年草で、高さは10〜30センチ。葉は2〜3個付き、披針形で長さ3〜8センチ、幅4〜15ミリ。
花は茎頂に3〜8個、一方に偏って付け、紅紫色。苞は披針形。唇弁は広倒卵状くさび型、長さと幅は13〜15ミリ、先は浅く3裂し、中裂片は少し凹む。花期は7〜8月。東北南部〜中部地方に分布する。


〜徒然想〜

降り続く雨を懸念していましたが、予報が好転し八ヶ岳に向かいます。目的はニョホウチドリその他。
1年前から楽しみにしていた場所に入ります。

着くと、ここは大きな広場〜ちょっとした“失われた世界”を思わせます。背には八ヶ岳の壁がそびえ立ち、前には空が大きく広がります。夕べの雨で、長い草が一方向に流れています。

さっそく出逢えました。ニョホウチドリは初期の頃から憧れていた花の一つです。10センチほどの赤紫が色鮮やかに若緑の草陰に見えています。出逢いを喜び、カメラを向けます。
この広場は花の宝庫。ホザキイチヨウランクロクモソウタカネグンナイフウロなどが見られましたが、シコタンハコベシコタンソウはほぼ終わっていました。
ムシトリスミレも多く見られましたが、降り続いた雨に叩かれ、上下の花弁がくっついていました。

そして、2009年、再びこの地を訪れます。開き始めたばかりの花は、まさに千鳥でした。

−同じ科の植物−
 
2006.7.22 長野県八ヶ岳
2009.7.11 長野県八ヶ岳 2009.7.11 長野県八ヶ岳
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