エイザンスミレ

スミレ科 ミヤマスミレ類


別名エゾスミレ。本州から九州に広く分布する多年草で、高さは5〜15センチ。葉は3裂し、さらに裂ける。
花は直径2〜2.5センチで、普通は淡紅紫色で紅色の筋が入るが、花色には白色に近いものや紅色のものも見られる。側弁は有毛。花期は3〜5月。

〜徒然想〜

“葉の形といい、花の色といい、私の大好きなスミレの一つである。 何よりも、花の名前に迷わないのがいい。”
最初にアップしたときは、こんな徒然想を書いています。
すみれの同定に苦慮していたときに出た素直な気持ちでした。
出逢いは多く、やや茜色を帯びた淡い紅が何とも好きで、何度もカメラを向けました。これからも、出逢いのたびについカメラを向けるような気がします。

−同じ科の植物−
2006.4.15 東京都奥多摩水根


花色は、淡紅紫色が普通ですが、白色や、ときに濃い紅色のものが見られます。

花が純白で、側弁や唇弁に紫条がないもの又はわずかにあるものは、品種シロバナエゾスミレとされています。距は白く、花茎や葉柄は緑色です。
花弁が濃い紅色のものも見られ、ベニバナ(又はアカバナ)エイザンスミレと呼ぶ方もいます。

葉の切れ込みにも変化が多く、最初3分裂し、各片はさらに分裂しますが、その広い狭いは様々です。3小葉に見えるものもあります。

エイザンスミレの変種に、花は同じですが葉が単葉に近いヒトツバエゾスミレが知られ、さらにその白花品にナルカミスミレ知られています。

また、自然交雑種を作ることが稀に見られ、その花色は美しく、出逢いたい花としての憧れになっています。スワスミレオクタマスミレヒラツカスミレ、フギレコスミレ、フギレアカネスミレなど。片親が居れば交雑種が発生する可能性があり、辛抱強く出逢いを待ちたいです。

−同じ科の植物−

2013,4,11 東京都高尾山
青はナガバノスミレサイシン
2013.4.17 埼玉県
 
 2016.,4,2 東京都高尾山    2010,4,11 東京都高尾山
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