エイザンスミレとヒカゲスミレの自然交雑種。山地の半日陰の湿った場所などに生える多年草で、高さは5〜10センチ。葉は卵状披針形〜披針形で、縁は浅裂や中裂の不規則な鋸歯になる。葉の両面には毛が多い。
花は直径2センチほどで、花弁は淡紅紫色〜紅紫色。白色に近いものや紅色の強いものもある。側花弁は有毛。花期は3月下旬〜5月上旬。本州に分布する。
〜徒然想〜
長年探していたすみれです。比較的多く見られるということでしたが、難産でした。
ようやく縁あって、数ヶ所で見ることができました。今までのうっぷんが、一気に吹き飛んだ想いです。
撮影後の画像を整理しながらも、花色の美しさの余韻が楽しめます。
エイザンスミレは各所でよく見られ、多種と交雑種を作ることが知られています。ヒナスミレ、シハイスミレ、マキノスミレなどが相方であり、美しい花を付けることが多いです。
本種はヒカゲスミレが相方で、一般的には花色は淡紅色ですが、ヒカゲスミレの影響が強い白色系やエイザンスミレの影響が強く出た紅色系のものも見られました。
数年後、今度はやたらと毛が多いスワスミレに出逢いました。花柄、葉柄、葉裏(特に脈状や縁)に白毛がびっしりです。
最初は本種とは思えなくて、初見のすみれと思い、夢中で撮影しました。
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