タマツリスゲ

カヤツリグサ科 スゲ属

 
2017.5.30 群馬県   2017.5.30 群馬県


丘陵地や低山地の林縁の明るくやや湿った草地などに生える多年草で、高さは30〜50センチ。植物体は軟弱で、叢生する。
葉は茎より短く平坦、先が尖る。苞は花序より短く、鞘は長い。
小穂は離れて付き、頂小穂は雄性、赤褐色、長さ5〜17ミリ、楕円状披針形〜円柱形。
側小穂は13個で雌性、長さ10〜25ミリ。まばらに数個の果胞を付ける。花()期は5〜6月。本州、四国、九州に分布する。

〜徒然想〜

ツルカメバソウを撮影した草地でみつけました。湿った草地です。木々は新緑、周りの下草もみずみずしい黄緑色で、空気は澄み切っています。
ツルカメバソウを撮影した後は、下草の中に目を移し、ヒゴクサや本種をみつけて撮影します。上の小穂の下方には珠のような果胞が見えています。和名の由来です。
近似種にはオオタマツリスゲ、コジュズスゲなどがあります。特にコジュズスゲとはよく似ていて、こちらは
雄小穂が緑白色でほとんど柄がなく、最上部の雌小穂とくっついています。本種は雄小穂と上部の雌小穂離れて付き下部の雌小穂の花柄は長く垂れ下がります。茎の基部の鞘が強い赤紫色であることも本種の特徴のようですが、撮り忘れました。

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2017.5.30 群馬県 2017.5.30 群馬県