ホソバオグルマ

キク科 オグルマ属

湿地などに生える多年草で、高さは20〜60センチ。葉は互生し、線形〜線状披針形。根出葉や下部の葉は花時には枯れる。
頭花は枝先に数個付き、黄色で直径1.8〜2.5センチ。総苞は半球形で、冠毛は3ミリほど。花期は7〜10月。関東地方、九州に分布する。

〜徒然想〜

車に積んできた自転車を組み立てて、広大な渡良瀬遊水地の花散策に出発です。
フジバカマサクラタデゴマナなど、まだまだ花盛りです。その中に一つ、黄色いキク科の花を見つけました。カセンソウとはちょっと違う不明種です。あとで調べることにします。

園地として整備されていた一角に、ホソバオグルマが保護されて植えられていました。看板には、「絶滅危惧種・・・日当たりのよい、湿った草地に普通に生育」 とあります。
かつてはこの周辺に普通に生えていたのでしょう。今は保護されるほど減少しています。


−同じ科の植物−
2017.9.27 栃木県

先に見たキク科の不明種はホソバオグルマでした。わずかに以前の植生をとどめた状態で生きながらいるようです。
オグルマによく似ていて、オグルマに比べ葉は細く、花は小さいです。関東地方や九州の限られた湿地周辺にしか見られない希少種です。

その後、この地を訪れる機会が増えると、ホソバオグルマは広大な遊水地の各所に点々と見られることを知りました。
そして、次第に撮影をスキップするようになりました。

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