イヌヤマハッカ

シソ科 ヤマハッカ属

山地の林内などに生える多年草で、高さは20〜80センチ。茎は四角で、下向きの細毛がある。葉は対生し、柄があり、長楕円状披針形、縁には鋸歯があり、表面にまばらに毛がある。
花はやや総状に唇形花を付け、花冠は青紫色で長さ8ミリほど、上唇は浅く4裂し、下唇は舟形。花期は9〜10月。関東地方西南部〜中部地方東南部に分布する。

〜徒然想〜

ヤマハッカによく似ていますが、ヤマハッカには花の上唇に青紫色の筋が入りますが、本種にはないことが相違点です。
ヤマハッカは北海道〜九州に広く分布するものの、本種の分布域は比較的狭いです。

何度か来た場所を、今回は道の奥に進みます。未知の世界ですが、思いの外、広くなった道や明るい道が続きます。明るい場所にはフジアザミシロバナフジアザミケゴンアカバナヒメアカバナなどが見られ、暗い場所ではアズマレイジンソウや本種などが見られました。
かつては、林業にたずさわった山人が行き来していたのでしょう。その名残りが見られる道でした。

-同じ科の植物-
2015.9.5 山梨県
2015.9.5 山梨県 2015.9.5 山梨県