山地の湿った岩場、草地などに生える多年草で、高さは5〜15センチ。葉は根生し、倒卵状長楕円形〜倒卵形、先は円く基部は狭まって柄状となり、縁はやや裏側に巻き込み、多数の鋸歯がある。表面は無毛で、裏面に淡黄色の粉状物が付く。
花は茎頂に散形に3〜15個付き、紅紫色で、直径1〜1.5センチ、長さ6ミリほど。花冠の花喉部は黄白色で、花冠裂片の先は浅く裂ける。花期は6〜7月。東北地方、関東〜近畿地方、四国、九州に分布する。
〜徒然想〜
この日は多くの人との出逢いがありました。皆さんが花〜コウシンソウを求めて山に登る人だったからでしょうか。強面で、ちょっと近付き難い風情であっても、花の話題になれば、顔がほころび、いろいろなことを話してくれました。
ユキワリソウとの出逢いのときも、前後して登っていた人も足を止め、花談義が始まりました。
低山〜亜高山帯の岩場や湿った草地に生える多年草です。庚申山では、水が滴る垂直な岩壁に咲いていました。花の径は1センチほど、高さが10〜15センチほど、花茎は細く、実にたおやかです。どうしてあんな岩壁に咲けるのか、不思議な想いがしました。
花の中央には白と黄色の二重の輪があります。花茎と葉に細かい毛があります。葉裏は白っぽいです。
花との出逢い、人との出逢いを喜び、山を下ります。
“雪割草” いい名です。春早く咲くミスミソウやスハマソウ(キンポウゲ科)も雪割草と呼ばれています。
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