コウシンソウ

タヌキモ科 ムシトリスミレ属



栃木県日光付近の限られた山域の岸壁に生える多年生の食虫植物で、葉が根ぎわに広がり、表面の多数の腺毛から分泌する粘液で虫を捕らえる。葉の長さ7〜15ミリ。
葉の中央から3〜8センチの花茎を出し、直径5〜10ミリ淡い紫色の花を横向きに咲かせる。
同じタヌキモ科であるムシトリスミレに似るが、一回り小型なこと、花の色がやや薄いこと、花茎はしばしば分岐することが特徴。

コウシンソウの名は、1890年に栃木県庚申山で発見されたことによる。庚申山の自生地が国の特別天然記念物に指定されている。

2006.6.17 栃木県庚申山

2006.6.17 栃木県庚申山


山に登る途中から地元の方々と一緒になって、話しながらコウシンソウを目指します。数日前に、見頃と新聞に載ったため、人が多く入っているという。後先になりながら登る誰もがコウシンソウの話題ばかり山行でした。

山頂近くの道外れが生育地〜先行した地元の方が、“こちらですよー!”と呼んでくれました。岸壁にユキワリソウと一緒になって小さな花が咲いていました。
足場はしっかりしています。人が増え、写真を撮る人、花を語る人、そこは花を愛でる人たちの社交場となります。皆、顔がやさしくみえます。

コウシンソウの自生地をいくつか巡って、満ち足りて山を下ります。昼過ぎであるにも拘わらず、何人もの方がコウシンソウを目指して登ってきます。
“花は咲いてましたか!”が、交わす挨拶になりました。

下り道、先行していた二人の若い女性が道を譲ってくれました。お礼を言って、返された言葉が、“花は撮れましたか! 見てましたよー” 不意に問われて、驚きます。
撮影している姿を見られていたらしい。写真を撮り始めると夢中になります〜周りの美人も見えなくなります。

2006.6.17 栃木県庚申山
   もっとこの花を見る → Ptoto Gallery