山地の樹林下などに生える多年草で、高さは10〜15センチ。根生葉は長柄の先に付け、三角形で、浅〜中裂する。葉は全縁で、先はやや尖るが、程度にはバラツキがある。茎葉は3枚で、花弁の下に付く。
根生葉の葉腋から花茎を伸ばし、先に2センチほどの花弁に見える萼片を付ける。萼弁は6〜10枚で、白色〜淡紅色まで変化が大きい。花期は2〜4月。本州中部地方の以西〜九州北部に分布する。
〜徒然想〜
本HPの開設当初は、勉強のために通った野草園で撮影した画像を収載していました。自生の花を見る機会が増えるにつれ、順次差替えています。
本種もその一つで、野草園ではいろいろな花色で感動したものですが、この自生地では白色〜ややクリーム色を帯びたものばかりでした。
萼片の形は、披針形を中心に幅の広狭、先が尖るもの、平らなものなどがありました。
また、萼片の数は6〜15枚を確認しました。
八重咲状や副萼片状になっているものもありました。
萼片のすぐ下に付く緑褐色の萼状のものは茎葉で、面白い付き方をすると思いました。
なお、似た花にスハマソウがありますが、こちらは葉に丸みがあります。
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