キクザキイチゲ

キンポウゲ科 イチリンソウ属

2006.4.2 東京都裏高尾

山地の林下や林縁、草原などに生える多年草で、高さは10〜30センチ。茎葉は3枚が輪生し、3出複葉で羽状に深く裂ける。花(蕚)は白色〜濃青紫色まで変化があり、直径3センチほど。花期は3〜5月。近畿地方以北〜北海道に分布する


〜徒然想〜

バス通りの崖下をガードレール越しに覗いて、女性が興奮状態で何か言っている。“どうしたんですか!”と私。“アズマイチゲ、アズマイチゲ! あんなところに かわいいー!”と再び興奮状態。
確かに緩やかな傾斜地に1メートルほどの葉の絨毯の上に真っ白い花が7、8輪。早速降りて撮影開始〜近くで見ると、それはキクザキイチゲだった。
距離を置けば見間違えるのも無理はない。花の名よりも、女性の喜ぶ姿がうれしい一幕だった。

花がキクのように咲く(通常10〜12枚)のでこの名が付いたとのことだが、花よりも、大きくて切れ込みの多い葉を見るとアズマイチゲと区別できるだろう。キンポウゲ科の花には萼がない。だから、この花も花弁状に見える部分は萼ということになるがピンとこない。これだけ美しければ花と呼んでいいでしょう。
イチゲの名が付く他の花は、アズマイチゲヒメイチゲユキワリイチゲなどを知っているが、いずれも一輪の花を咲かせて可憐だ。

−同じ科の植物−


2006.4.2 東京都裏高尾
2008.4.20 新潟県 2014.5.8 青森県
 
アズマイチゲ    ユキワリイチゲ 
   
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 ヒメイチゲ    
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