タイツリオウギ

マメ科 ゲンゲ属

 
2008.8.11 長野県白馬岳   2008.8.11 長野県白馬岳


高山帯の草地などに生える多年草で、高さは40〜70センチ。葉は奇数羽状複葉で、小葉は17〜21枚、長卵形〜狭長楕円形で、両面、特に裏面に軟毛が密生する。托葉は狭卵形で、先が尖り、5〜10ミリ。
花は葉腋から出た花柄の先に5〜10花を密に付け、黄白色で長さ2センチほど。苞は披針形。萼は花柄とともに黒褐色の短毛が密生する。豆果は楕円形で、長さ3〜4センチ、果柄は萼から出るほど長い。花期は7〜8月。北海道〜本州に分布する。

〜徒然想〜

シロウマオウギ、タイツリオウギ、リシリオウギ、いずれも似ていて区別が付きにくいです。豆果と萼などの様子が決め手となりますが、花期には花柄や萼をメインの目安にせざるを得ません。
萼全体に黒毛があるのはシロウマオウギとタイツリオウギで、シロウマオウギの花がやや白い。
タイツリオウギには花柄にも黒毛があります。ただ、その黒毛がどの程度であればタイツリオウギといえるのか迷います。

イワオウギの項に、これらの仲間の特徴を表にまとめました。

−同じ科の植物−

2008.8.11 長野県白馬岳 2008.8.11 長野県白馬岳
2008.8.11 長野県白馬岳 2008.8.11 長野県白馬岳
   
 2008.9.13 山梨県北岳    2007.9.1 山梨県鳳凰三山
2006.8.11 山梨県北岳
リシリオウギにみえるが、苞は卵形でない
萼や花茎には毛がある