高山帯の草地などに生える多年草で、高さは15〜40センチ。葉は奇数羽状複葉で、小葉は11〜15枚、狭長楕円形で、表面は無毛で、裏面と縁に白色の伏毛がある。托葉は狭卵形、長さ6ミリほど。
花は葉腋から出た花柄の先に5〜10花を密に付け、黄白色〜白色で長さ1.2〜1.5センチ。苞は線形で小さい。萼に黒褐色の短毛が密生する。豆果は半月形で両端が尖り、長さ1.3〜2.2センチ、果柄はほとんどない。花期は7〜8月。本州中部地方に分布する。
〜徒然想〜
北岳でイワオウギとシロウマオウギが並んでいます。2つ並ぶと花序の違いがよく分かります。イワオウギは花序が長く、シロウマオウギはより短く花色が白いです。
違いが分かる2つの花が並ぶのがなぜかうれしく、気持ちのいい撮影になりました。あとで、比べながらの同定が楽しみです。
似た花にタイツリオウギ、リシリオウギがあります。タイツリオウギは萼や花茎に黒毛があるのが特徴ですが、シロウマオウギも同様にみえました。花は明らかに白いです。
イワオウギの項に、これらの仲間の特徴を表にまとめました。
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