ハクサンボウフウ
キレハノハクサンボウフウ
セリ科 カワラボウフウ属

2008.8.12 長野県白馬岳 2008.8.12 長野県白馬岳

高山帯の草地、礫地などに生える多年草で、高さは30〜90センチ。葉は1〜2回3出羽状複葉、小葉は広披針形〜広卵形で縁には粗い鋸歯があり、不規則に浅裂し、更に切れ込むが、その形は様々。葉柄の基部は鞘状となって茎を抱く。
花は枝先に複散形花序となりまばらに多数付き、花弁は5個、白色。総苞片と小総苞片はふつうない。果実は扁平な長楕円形。花期は7〜8月。本州中部地方以北〜北海道に分布する。


〜徒然想〜

またもや、高山に咲くセリ科の花の同定に悩むことになりました。
今シーズン撮り貯めた画像と図鑑やネットの写真を、何度も何度も見比べて悩みます。
ハクサンボウフウ、イブキボウフウ、ミヤマゼンコシラネニンジン、・・・・・
何とか振り分けたものの、同定できないセリ科が残ります。
葉をしっかり撮っていても同定できないのは、ほんとに悔しい想いです。もっともっと精進ということでしょう。(2009年記)

小葉の裂片が線形に深く切れ込むものがあり、エゾノハクサンボウフウ、キレハノハクサンボウフウと呼ばれています。図鑑によれば、エゾノハクサンボウフウは裂片の幅が1センチ以下とされていますので、本ページに掲載したものはキレハノハクサンボウフウとするのが適切のように思えます。、
記録によれば2015年のこの日は夕張岳に登っている日でした。撮影時間を見れば、かなり下った場所での撮影です。夕張山荘の近くでしょう。(2018年記)

-同じ科の植物-

2008.8.12 長野県白馬岳
  
2008.8.12 長野県白馬岳
キレハノハクサンボウフウ 2015.6.29 北海道 2008.7.26 山形県
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