シラネニンジン
ヒロハシラネニンジン

セリ科 シラネニンジン属

亜高山〜高山帯の湿った地、礫地などに生える多年草で、高さは40センチほどになる。根際に付ける葉は2回羽状複葉で、小葉はさらに深裂し、終裂片は変異が大きい。茎葉は少ない。葉柄の基部は赤味を帯びた鞘状となる。花序には線形の総苞片と小総苞片がある。花期は7〜8月。北海道、本州中部以北に分布する。

〜徒然想〜

セリ科の植物には、山に入れば必ずと言っていいほど出逢えますが、その同定は難しいものがあります。
指標の第一は葉ですが、なかなか覚えきれるものではなく、現場では「セリ科の花」という名になってしまいます。
場数を踏んで、花序の形、背丈、苞の有無などを覚え、慣れていくしかないものと思っています。

シラネニンジンは、比較的高地の湿った草地や湿地に生え、花序が小さく、全体に細く、背丈50センチほど、葉は細く切れ込みます。

不安な中同定はしてみたものの、当初の画像は指標となる葉や鞘状の葉柄が明確にされていませんでした。
しかも、本種の葉は変異が大きく、ホソバシラネニンジンやヒロハシラネニンジンと呼ばれる変種が知られています。
礼文島で撮影した個体は、ヒロハシラネニンジンと思われます。

−同じ科の植物−
2008.7.26 山形県
   2008.8.13 長野県白馬  
  2018.7..12 北海道礼文島    2009.8.15 北海道
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