オクエゾサイシン

ウマノスズクサ科 ウスバサイシン属

低山〜亜高山帯の林内に生える多年草で、高さは5〜15センチ。ウスバサイシンに比べ、葉の先が尖らない。萼筒は扁球形。萼裂片は厚く先が尖らず、平坦で外に反り返る違いがある。
花期は5〜6月。北海道、本州北部に分布する。

〜徒然想〜

ソラチコザクラを探しに奥地に向かう林道脇に生えていました。
葉を見て、カンアオイの花探しの鉄則に従って葉の下を覗いてみます。湿った下草をかき分けるのは、虫でも飛び出してきそうで躊躇するときもあるのですが、怖いもの見たさの気分です。(2008年)

意外にも北海道に分布しているウマノスズクサ科の植物は本種だけにもかかわらず、各所で見られるようです。フギレオオバキスミレを探しに訪れた地は、斜面に多くの本種が見られました。
幸運にも、この植物を食草とするヒメギフチョウ(北海道ではエゾヒメギフチョウとされている)が数羽飛び交うのが見られ、花の撮影そこそこに追っかけることになりました。
思い返せば、この森は熊でも出そうな森閑とした森です。夢中で蝶を追うときに熊に遭遇したら・・・(2013年)

−同じ科の植物−

2008.5.24  北海道
 2013.6.10  北海道(画像にポインターをおいてください)    2008.5.24  北海道

 2013.6.10  北海道    2013.6.10  北海道
   2013.6.10  北海道