ウスバサイシン |
ウマノスズクサ科 ウスバサイシン属 (APG分類ではカンアオアイ属) |
2006.5.27 長野県八ヶ岳 |
山地の湿った林下などに生える多年草で、高さは10〜20センチ。 葉は卵形〜卵心形で、葉は茎の先に2個(時に1個)対生し、先は急尖頭、基部は深い心形。質は薄く、表面は緑色。 花は茎の基部に1個つき、汚紅紫色、萼筒は筒形〜扁球形。萼筒内部は暗紫色で、縦の隆起線は低く、萼裂片は3角状広卵形で外に反り返る。雄しべは12個、花柱は6個。花期は3〜4月。本州〜九州北部に分布する。 〜徒然想〜 他のカンアオイの仲間とは違い葉が立ち上がるので、根元に付く花がみつけ易いです。低山地の湿った場所や法面に付いていることが多く、葉は明るい緑色、花は暗紅紫色で三角形です。 全草又は根茎と根を乾燥させたものは、生薬で細辛(さいしん)という生薬になります。根は細く噛むと辛味があるのでこの名があります。咳止め、痰きり、鎮痛、鎮静、解熱などを目的として、主に漢方処方に配合されます。 ただし、細辛は大量に用いると運動麻痺、呼吸麻痺など中毒症状を起こし死亡に至ることがあります。 また、メチルオイゲノール、サフロール、リネモンなどの精油を多く含むので特異な芳香を持ちます。そのせいかヒメギフチョウの食草となっています。 −同じ科の植物− |
2018.4.6 山梨県 |
2018.4.6 山梨県 | 2018.4.6 山梨県 |
もっとこの花を見る → |