ヤマアゼスゲ

カヤツリグサ科 スゲ属

 
2022.5.18 山梨県   2022.6.18 山梨県


山地の水辺、湿地などに生える多年草で、高さは20〜60センチ。匐枝があり、疎らに叢生する。基部の鞘は褐色〜淡褐色でやや硬く、少し糸網がある。葉は幅3〜6ミリ。
小穂は3〜7個付き、頂小穂は雄性、長さ2〜5センチ、側小穂は雌性で長さ1.5〜6センチ。多くは柄がない。雌鱗片は長楕円形、側面が黒紫色で中肋が緑色、果胞と同長かやや短い。果胞は扁平、長さ2.5〜3ミリ、嘴は急に短く尖り、口部は小さく2裂する。痩果は倒卵形で断面はレンズ状、柱頭は2岐。花 ()期は5〜6月。北海道〜九州に分布する。

〜徒然想〜

アゼスゲヌマアゼスゲタニガワスゲ・・・と、黒紫色の雌鱗片をもつスゲは、緑色の果胞とのコントラストが美しいと思っています。ヤマアゼスゲもその一つで、調べた産地に探しに出かけました。
下調べが功を奏して、思いの外早くみつけました。アゼスゲと比べると、より背丈が高く、全体の質が硬い感じです。根も太いようで、抜こうとしても、しっかりと根を張って容易には抜けません。
雌小穂は細身で長く、果胞や鱗片は尖る感じです。果胞は口部が2裂し、扁平です。

−同じ科の植物−

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葉裏 2022.5.18 山梨県   葉表 2022.5.18 山梨県
 
 2022.5.29 山梨県    2022.5.29 山梨県
 
 2022.6.18 山梨県   2022.6.18 山梨県 
 
 2022.6.18 山梨県    2022.6.18 山梨県
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