アゼスゲ

カヤツリグサ科 スゲ属

 
2011.5.16 千葉県    2022.4.16 栃木県 

平地〜山地の畦、川岸、湿地などに生える多年草で、高さは20〜80センチ。茎は疎らに叢生する。葉は質が柔らかく、基部の縁は乾くとやや内側に曲がる。
小穂は3〜5個、上部の小穂1〜2個は雄性、黄褐色〜濃紫褐色、下部の小穂の2〜3個は雌性で、鱗片は暗紫色で、長さの変化が多い。
()期は5〜6月。北海道〜九州に分布する。

〜徒然想〜

2005年に収載した画像では、こんなコメントを書いていました。

「トンボ採りに夢中だった頃はもちろん目に入らなかった。東京荒川の河口付近の土手下はゼロメートル地帯と呼ばれていて、台風のシーズンになるとよく床下まで浸水した。そこには、トンボの湿地も多かった。そんな湿地は、もうすっかり消えてしまった。」

植物園の説明板のままにアゼスゲの名を記してしまいましたが、近年になってカヤツリグサ科の植物を勉強してみると、実に難しい科であることを痛感しています。かねてから撮り貯めているものの、同定できているものはわずかです。
近年はコロナ禍もあり、スキップしていたカヤツリグサ科やイネ科植物を勉強しています。似たヌマアゼスゲと比べながらの観察も楽しいものです。
小穂や果胞では個体差があり区別が難しく、葉の基部の縁が、乾くとやや内側に曲がり、ヌマアゼスゲは外側に曲がります。


−同じ科の植物−

 2011.5.16 千葉県    2022.5.7 栃木県
 
 2022.5.7 栃木県    2022.4.16 栃木県
 
 2022.5.7 栃木県    2022.5.7 栃木県
 
 2022.5.7 栃木県   2022.5.7 栃木県 
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