ヌマアゼスゲ

カヤツリグサ科 スゲ属

 
2022.5.7 栃木県   2022.4.16 栃木県


沼地、川岸などの湿地に生える多年草で、高さは30〜80センチ。根茎は長く横走し、疎らに叢生する。基部の鞘は暗褐色を帯びる。葉は線形で、質はやや硬く、縁は乾くと外曲する。
小穂は3〜5個、頂小穂は雄性で長さ2〜4センチ、側小穂は雌性で長さ1.5〜4センチ。苞は葉身が発達し、無鞘。雌鱗片は長楕円形で鈍頭、果胞より短く、幅も狭く、紫褐色で中肋は緑色。果胞は扁平で長さ2〜2.5ミリ、平滑で脈はなく、嘴はほとんどない。柱頭は2岐。花()期は5〜6月。関東、東北地方に分布する。

〜徒然想〜

アゼスゲとの違いが気になります。果胞と鱗片の長さで区別できるとありますが、実際は迷い、難しいです。
決定的なところは、基部の葉が乾くと外側に曲がると教えてもらいました(アゼスゲは内側に曲がります。)。画像で確認することができます。
渡良瀬遊水地ではヌマアゼスゲが多いのですが、アゼスゲも見られます。両者の基部の葉で確認することが必要です。
面白い個体もみつかりました。側小穂が雌雄性のものがありました。
また、ヌマアゼスゲの葉は、花穂が落ちても青々(緑々)と残ります。叢生する姿は、なかなかきれいです。

−同じ科の植物−

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