東京都の高尾山で発見され、山地の草地などに生える多年草で、高さは30〜80センチ。ミツバフウロの変種とされ、花柄や萼片の外面に開出毛が生えるもの。母種は下向きの屈毛や伏毛。
ただ、最近では母種のミツバフウロと同一又は品種として扱うという考え方がある。例えば、「日本維管束植物目録」(北隆館)では同一種とし、改訂新版「日本の野生植物」(平凡社)では品種での扱いが適当としている。花期は7〜10月。
〜徒然想〜
タカオフウロは、マイフィールドの高尾山の名が付くので、ぜひ探したいと思っていました。
他の花も探しながら登り、フウロソウの仲間なら多分この辺りが候補の一つと、すこし丁寧に探します。すると大正解! ぽつりぽつりとフウロソウが見えます。数は多くはありません。
花茎の開出毛をチェックすると、確かにタカオフウロです。勝手知ったるフィールドであるとはいえ、すぐにみつけられたのはラッキーでした。
ただ、この地のフウロソウは花茎などに開出毛のない個体も混じりました。ミツバフウロでしょう。
本種に似たフウロソウの仲間にはコフウロ、ミツバフウロ、ゲンノショウコがあります。茎、花茎、萼などの毛、葉の状態などで見分けます。コフウロの項を参照してください。
タカオフウロとの違いで一番惑わされたのはゲンノショウコです。しかし精査すると、ゲンノショウコには花茎、萼に腺毛が圧倒的に多く見られ、他と見間違えることはないと思いました。
また一方で、タカオフウロには腺毛が少なからず見られるのではないかと疑念を持ちました。
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