湿地、水田などに生える1年草で、高さは10〜25センチ。根際の葉は狭長楕円形で対生し、茎の上部の葉は著しく小さい。
茎の上部の葉腋に、淡紫色で唇形の花を1花付ける。下部葉腋に付く花は閉鎖花。花期は8〜9月。福島以南〜沖縄県に分布する。
〜徒然想〜
雨の日が続き、湿地の水がなかなか引きません。今日は、長靴の中に水が入って来ないよう、底の泥を巻き起こさないよう、静かに水の中を歩きます。
水中や水面から伸び出すいろいろな植物が見られます。ミズハコベ、アオコウガゼキショウ、イヌホタルイ、クロテンツキなどで、アブノメもその一つです。水面から10センチほど茎を伸ばしていました。
まだ花は十分に開いていません。午後夕方近くになって咲き出すようです。
水か引けばもう少しじっくりと撮影できるはずで再訪を予定していましたが、直後にコロナの緊急事態宣言が発令され、県をまたぐ移動は控えました。 来年です。
翌年は水が引き、アブノメが群生することを知りました。足の踏み場もないほどの群生です。
朝早いため未だ多くが花を開いていませんでしたが、いくつかが開いていました。
葉はごく小さく対生し、実もできていて、開花した実は枝があり、閉鎖花は柄がないことも確認できました。
似た名の花にオオアブノメがあります。
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