低地〜低山地の水田、湿地などに生える1年草で、高さは20〜70センチ。稈は叢生し、表面は光沢がなく、不明瞭な5〜6稜がある。
花序は2〜9個の小穂が集まって付き、小穂は狭卵形から伸長して長楕円形になり、長さ0.9〜1.8センチ。鱗片は卵円形、中肋付近は緑色を帯びる。痩果は広倒卵形、長さ1.5〜1.8ミリ、初め緑色で熟すと黒紫褐色になる。刺針状花被片は果実より短い。柱頭は普通2岐するが、ときに短い1本を伴う3岐するものもある。花(果)期は7〜10月。日本全土に分布する。
〜徒然想〜
ホタルイの仲間もいろいろあって難しいグループです。
イヌホタルイは、最も似ているホタルイとよく比較されています。イヌホタルイはホタルイに比べて少し草丈がある、小穂はより細長い、稈は緩く5〜6稜がある、柱頭はふつう2岐する(時に3岐する)などの違いがあるとされています。
現場ではこの花と確信できませんでしたが、自宅に持ち帰って撮影すると、稈の断面は緩い稜となっていて、この花と確信するに至りました。
ただ、10月16日に撮影した画像をよくみると、稜が明瞭過ぎて、ちょっと?です。
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