湿原、池沼、河川敷などに生える多年草で、高さは20〜30センチ。根茎の節間は短く、叢生する。茎は直立し、円筒形〜やや扁円筒状。花茎には3〜4枚の茎葉が付き、針形。
花穂は多数の頭花がつき、各頭花は2〜6花からなる。花被片は披針形で鋭頭、緑色。内花被片は外花被片より長い。果実(刮ハ)は狭披針形で先が長く尖り、褐色を帯び、長さは花被片の2倍長になる。種子は倒卵形で赤褐色。花期(果期)は8〜10月。日本全土に分布する。
〜徒然想〜
この仲間に初めてタッチしましたが、似たものが多く、無謀な試みにちょっと後悔しています。掲載の写真もきちんと観察していなくて、視覚だけの同定です。近々確認に行く予定です。
宮崎県の湿原では、湿原全体が赤く色づきつつある中、この植物は淡い緑色がよく目立っていました。
和名のアオは緑の意味です。
−同じ科の植物−
2021年、同行者は、一見しただけで本種を見分けました。どこを見たのか、ちんぷんかんぷんです。
よく分からないままにこの花を収載済でしたが、よく似たコウガイゼキショウとは表に示した違いなどがあることが分かりました。
|
アオコウガゼキショウ
|
コウガイゼキショウ
|
茎
|
円筒形〜やや扁円筒状
|
扁平、ごく狭い翼がある
|
1つの頭花
|
2〜3(6)花
|
3〜7花
|
果実
|
3稜形で花被片の2倍
|
3稜形で花被片より少し長いか同長
|
|