クロボシソウ

イグサ科 スズメノヤリ属

 
2011.5.22  長野県八ヶ岳   2011.5.22  長野県八ヶ岳

山地の草地などに生える多年草で、高さは10~20センチ。根生葉は線形で、先が鋭尖頭、縁には白色の長軟毛が生える。茎葉は披針状線形で、先が鋭く尖る。
花序は頂生で頭状花序となり、最下の苞葉は葉状で花序より著しく短い。花被片は披針形で先が尖り、背部は濃赤褐色、縁は白色膜質、長さ2~3ミリ。雄しべは6個、長さは花被片の3/4ほど。葯は線形で花糸より2倍長い。果実(蒴果)は三稜状卵形、淡黄色、花被片とほぼ同長。花期は5~7月。本州、四国、九州に分布する。

~徒然想~

ここのところ液晶モニターのライブビューで拡大してピント合わせをするせいか、小さい花であっても思いがけなく美しい姿に出逢うことが多くなってきました。

この花もその一つで、草丈は6センチほど。花は肉眼では形が分からないほど小さく直径3ミリほどだったでしょうか。カヤツリグサ科かイネ科を思わせる目立たない植物でした。
撮影のため液晶モニターに拡大してびっくりです。綺麗な形の6弁の花を持ち、葯はクリーム色で、花柱はヒゲのように伸びて二股に分かれています。花弁の色が目立たなくても、美しい姿です。こんな出逢いがあるから花の撮影は止められません。
この地では、ホテイランヒメスミレサイシンチチブシロカネソウを見ることができましたが、それらと同じくらい夢中で撮影しました。撮影場所からクロボシソウとしました。

-同じ科の植物-


 2011.5.22  長野県八ヶ岳    2011.5.22  長野県八ヶ岳
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