コワシミズスミレ |
スミレ科 ミヤマスミレ類 |
2016.5.21 東京都奥多摩 | 2016.5.21 東京都奥多摩 |
サクラスミレとシロスミレの交雑種。高地の草原などに生える多年草で、高さは7〜15センチ。葉は長卵状披針形〜長三角状披針形。葉裏は淡緑色で紫色を帯びない。 花の大きさは、サクラスミレに近く直径2.5センチほどで大き目。色は白色に近いものから濃紅紫色のものまで変化が多く、紫条が入る。側弁は有毛。花期は5月下旬〜6月中旬。本州中部地方に分布する。 〜徒然想〜 例年5月末〜6月上旬は、長野県霧ヶ峰に向かいます。コワシミズスミレ、キリガミネスミレ、アルガスミレなど高原性のスミレ類の探索のためで、前2種は ”これは!” というものはみつかっていませんでした。 特にコワシミズスミレは、疑える個体との出逢いはあるものの、サクラスミレは終盤になると白みを帯びてくるため、その違いが判然としないままでいました。 東京都奥多摩でみつけた個体は、ようやく ”これは!” と言えるものと考えます。 花姿はサクラスミレに近く、側弁に毛があります。唇弁には紫条があります。葉はサクラスミレの形に近いものの、やや小さいです。葉柄や花茎には、サクラスミレほどの毛は少ないようです。 コワシミズスミレとしていいのではないかと思っています。 でも、このスミレは過去にも出逢っているはずです(下記2010年の画像)。確認の意味でも、探索は更に続きます。 -同じ科の植物- |
2016.5.21 東京都奥多摩 | 2016.5.21 東京都奥多摩 |
2010.6.5 長野県霧ヶ峰 過去にコワシミズスミレを疑った個体 |
2016.5.21 東京都奥多摩 |
2016.5.21 東京都奥多摩(画像にポインターをおいてください) コワシミズスミレではないと思われる不明のスミレ |