サクラスミレ 

スミレ科 ミヤマスミレ類

2005.5.28 長野県八ヶ岳

山地の草原に生える大型のすみれ。花弁の先が桜の花びらのように凹むのでこの名があるようだが、実際に凹んだものは少ない。
花は直径2.5センチほどで淡紅紫色〜紫紅色。側弁の基部に毛が密生し、花弁の基部が閉じ気味に開くので花柱がほとんど見えない。距は大きくやや長く扁平。
葉は三角状長卵形で鈍頭、鈍い鋸歯があり、基部は心形。葉柄や花柄には粗い毛が目立つ。
葉柄や花柄に毛がないか、ほとんどないものをケナシサクラスミレという。


〜徒然想〜

図鑑「日本のスミレ」でスミレの女王の名にひかれ、八ヶ岳での出逢いを楽しみにしていました。
出逢いは全くの偶然です。あてもない草原の花散歩で、ふと記憶にある大きめの葉と色鮮やかな花が目にとまりました。これはサクラスミレに違いないと思いながらも、確信はありませんでした。ただただ、丸い大きめの花にみとれただけでした。
撮り貯めたすみれを整理していて、小仏峠の山散歩でもサクラスミレに出逢っていることが分かりました。当時はすみれの知識がなく、名を意識しないで撮影しています。保存されたデジカメの撮影データから、場所は予測できます。今度は、しっかりと特徴を撮り込むことにします。

2007年の信州スミレ観察会では、葉柄や花柄に如何に毛が多いか知りました。裏高尾や八ヶ岳で撮った花はケナシサクラスミレかもしれません。

その後、サクラスミレとの出逢いは多く、これは??? と思うものもあります。
シロバナサクラスミレは、清楚できれいです。残念ながら、同場所の白花は見られなくなりました。

−同じ科の植物−

2005.5.28 長野県八ヶ岳
2007.5.26 長野県霧ヶ峰 2007.5.26 長野県霧ヶ峰
 
 2007.6.5 長野県霧ヶ峰   2010.5.19 長野県霧ヶ峰
花茎の毛は少ない
 
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