キクバヒナスミレ |
スミレ科 ミヤマスミレ類 |
ヒナスミレとヒゴスミレの交雑種。比較的明るい草原などに生える多年草で、高さは3〜8センチ。葉は卵状披針形〜三角状披針形で、5深裂し小葉がさらに中〜浅裂してキクの葉状になる。 花は直径1.5〜2センチで、白色〜淡紅紫色、側弁は有毛。花期は4〜5月。長野県、群馬県で見つかっている。 〜徒然想〜 もう”見事!”としか言いようのない群生でした。 リュックを降ろして、しばし見惚れます。本種に出逢えることは、ほとんど奇跡に近いでしょう。感激に身を震わせながら、花と向き合います。 ヒナスミレは、エイザンスミレと交雑し、淡紅紫色の花が美しいオクタマスミレを作ります。片や、本種の片親はヒゴスミレですから、花の色は白に近い色です。やや赤みを帯びています。葉はオクタマスミレよりもずっと深く切れ込んでいます。そのキクの葉状の切れ込みが、何とも芸術的で美しい。 ヒナスミレの血を引き、葉の表面は光沢のない白毛のあるような緑色です。距はぼったりとした筒形で、ピンク色です。 大株の群生は1ヶ所のみで、周辺には小株が2ヵ所見られました。これらが、さらに増えていくのか、雑種の宿命で消えていくのか、静かに見守りたい想いです。 −同じ科の植物− |
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2016.4.13 群馬県 |
2016.4.13 群馬県 | 2016.4.13 群馬県 |
2018年、大株は前年には衰退してしまったと報告がありました。交雑種は一般に結実しないので、大株に育った後一気に消えてしまうことは、時にみられるようです。 周辺には、子株がいくつかみられたので、いつかは大株に育ってくれるでしょう。そう願います。 |
2018.4.8 群馬県 |
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