フギレキスミレ |
スミレ科 キスミレ類 |
2015.6.29 北海道 | 2015.6.29 北海道 |
山地の湿り気の多い草地や林縁などに生える多年草で、高さは10〜20センチ。ケエゾキスミレの変形タイプで、葉に不規則な切れ込みがあり、特に根出葉に著しい。 花は黄色で、直径2センチほど。側弁は有毛。花期は6〜7月。北海道夕張山地に分布する。 〜徒然想〜 オオバキスミレの仲間は日本全土に産し、その分類は非常に難しいとされています。 北海道に産するエゾキスミレもその1タイプで、ケエゾキスミレ、フギレキスミレなどの形態の変化があるものが知られています。ケエゾキスミレは葉の縁や葉脈上に毛が多いタイプで、フギレキスミレはそのケエゾキスミレの葉に不規則な切れ込みがあるタイプです。 難しいのはそのタイプの連続性で、毛や葉の切れ込みに中間的なものが多いことです。 夕張山地では、上記に加えミヤマキスミレの特徴を持つものも見られ、知れば知るほど区別するには苦慮するようです。 さて、夕張岳で撮影した本画像は何者でしょうか。 上記種の拙い観察経験で比較すると、フギレキスミレでよさそうです。葉の縁に毛があり、葉の不規則な切れ込みがありました。根出葉の葉幅は、ケエゾキスミレよりも広いようでした。 ただし、この地でも葉の切れ込み具合には差異がありました。下の画像は、上記と同じ場所に生えていたものですが、切れ込みのない、又は浅いものが見られます。 -同じ科の植物- |
2015.6.29 北海道 |
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