ウルップソウ

ウルップソウ科 ウルップソウ属
   APG分類ではオオバコ科

2004.6.15 長野県八ヶ岳 2006.7.7 長野県八ヶ岳


高山の砂礫地、草地などに生える多年草で、高さは15〜25センチ。葉は葉柄があり、互生し単葉、葉身は卵円形〜腎形、先は円い、基部はやや心形、縁には波状の鋸歯があり、質は肉質、表面にはツヤがある。
花は茎の先に穂状花序になり、小さな花を密に付ける。花冠は青紫色、2唇形で、長さ10〜12ミリ。上唇は長楕円形で、先がやや浅く2裂し、長さ3ミリほど、下唇は2深裂し、裂片は狭卵形でやや尖り、長さ3ミリほど。上唇と下唇の左右に1個ずつ雄しべがある。花期は7〜8月。本州白馬岳、八ヶ岳に分布する。

〜徒然想〜

思えば面白い形をしています。でもその青紫は美しいです。砂礫の上に大きな葉を広げ、そこから得た養分を全て花穂に集約し、グンと伸び上がるように花を咲かせています。
八ヶ岳では梅雨時に咲く花で、雨を覚悟で登っていますが、なぜかいつも青空です。

久しぶりにウルップソウに出逢いました。硫黄岳の砂礫地とは違い、まさに百花繚乱、ミヤマキンバイハクサンイチゲ、・・・などに混じって、鮮やかに青紫が天を突いています。
Photo Galleryで、ぜひ山の花のすばらしさをお楽しみ下さい。
高山帯に生える多年草で、葉身は広い卵形で、多肉質で光沢があります。本州ではここ八ヶ岳と白馬近辺で見られます。残りの産地は礼文島ということです。
北海道大雪には、特産のホソバウルップソウがあります。

−同じ科の植物−

   2004.6.15 長野県八ヶ岳  
     
   2006.7.7 長野県八ヶ岳  
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