タカネシオガマ

ゴマノハグサ科 シオガマギク属 
   APG分類ではハマウツボ科

 
2004.7.24 長野県八ヶ岳   2005.8.8 長野県八ヶ岳


高山の砂礫地、草地などに生える半寄生の1年草で、高さは5〜20センチ。葉は茎に数段になって3〜6枚が輪生し、狭長楕円形で、羽状に深裂し、裂片は狭卵形で尖った鋸歯がある。
花は茎の上部に短い花穂となり、横向きの花を輪生する。花冠は紅紫色で唇形、長さ1.5センチ。上唇舟形で先は尖らず、下唇は広く開いて3裂する。果実は刮ハで、披針形、長さ1〜1.3センチ。花期は7〜8月。本州中部地方、北海道大雪山系に分布する。

〜徒然想〜

八ヶ岳では、ヨツバシオガマがやや低地でいち早く咲き、尾根ではミヤマシオガマ、タカネシオガマの順に咲きます。
ミヤマシオガマとタカネシオガマは生育地がほぼ同じですが、慣れてくると一見して区別できます。
ミヤマシオガマの方が別れた葉が更に細かく別れるので、全体的にもじゃもじゃした葉になります。
タカネシオガマはすっきりと葉が見え、花も一回り小さいです。花冠の上唇はくちばし状に尖りません。
そして、似た花なのにミヤマシオガマが多年草と知り、ちょっと驚いています。

−同じ科の植物−

2006.8.11 山梨県北岳
 2005.8.27 山梨県北岳    ミヤマシオガマ 2006.7.7 長野県八ヶ岳
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