クマガイソウ

ラン科 アツモリソウ属

低山地の林下、竹林などに生える多年草で、高さは20〜40センチ。葉は2枚つき、扇形で直径10〜20センチ。
花は葉の間から花茎を出し、袋状で長さ8センチほどの花を横向きに付ける。花は薄い肌色で紅い筋が入る。花期は4〜5月。北海道南部〜九州に分布する。

〜徒然想〜

この植物を最初に撮影したのは高尾山の植物園で、それなりの感動が綴られていました。2005年のことでした。
それから10年、何時しか自生の姿を見たいと思っていながら、10年も経ってしまったのかと感慨深いものがあります。
この植物は木が成長し日当たりが悪くなると消えてしまうようで、関東周辺のかつての群生地は消えてしまったようです。その名残を求めて千葉の山に入ります。かねてより千葉の山でクマガイソウを探している方と同行します。
昨年来同行させていただいて、千葉の山を見直しつつあります。よく手入れがされている林にはエビネの群生が見られ、原生林にはシュスランの仲間や貴重なラン科の植物が残っています。探索にはそれなりの苦労が伴なりますが、これもまた楽しいことです。
クマガイソウは手入れのいい林下で、ひっそりと咲いていました。(画像は植物園のものを全て差し替えました。)

-同じ科の植物-
2015.4.28 千葉県
 2015.4.28 千葉県    2015.4.28 千葉県
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