ヤシュウスミレ

スミレ科 ミヤマスミレ類

サクラスミレフモトスミレの交雑種で、両者の性質を分け持つ。葉はサクラスミレよりもやや幅広で、先は丸みがある。表面は短い毛があり、裏面は無毛で濃淡の紫色を帯びる。
花の大きさはサクラスミレ、形はフモトスミレに近く、色は中間で紅紫色、唇弁だけがやや色が薄い。やや上向きに咲いていた。
側弁は有毛、距は太くて短い筒型。
野州は下野の国の別称。栃木県日光市で発見された。

〜徒然想〜

サクラスミレとの雑種の観察会が始まりました。
この草原にはヤシュウスミレとケナシサクラスミレ(ケントクスミレ)が混在し、“花茎に毛が有るものがヤシュウ、無いものがケントクです。”と説明されました。でも、すぐにどっちがどっちだか分からなくなってしまい、確認の会話があちこちで続きます。

花は両親の中間的な形態で、やや大きく、紅紫色で、唇弁はやや薄く、紫条が目立ちます。距は短く、ぽってりしています。
花茎の毛は目立つほどではなく、無毛と思われるものもありました。

見渡せば、広々とした草原で、思い思いの撮影に取り組む仲間の姿があります。暖かい信州の陽射しを受け、皆さん楽しそうです。

−同じ科の植物−
2007.5.26 長野県
2007.5.26 長野県
   もっとこの花を見る → Ptoto Gallery