ノイバラ

バラ科 バラ属

2006.7.7. 長野県八ヶ岳


宿の朝食前に、同宿者の一人と近辺を散策する。今回の同宿者は、イチヤクソウに詳しい方、キノコに詳しい方、山菜に詳しい方、鳥に詳しい方と、それぞれ得意分野を持っていて話をするのが実に楽しい。
散策の同行者は植物画を描く方で、非常に感受性が高い。植物を見つけるごとに、思いもつかない感嘆の言葉を発し観察を始める。感受性の違いを思い知らされた朝散歩でした。
さて、ノイバラを見つけたときの言葉は何だったでしょうか。ノイバラがあることを指摘すると、ちらっと見て頷いただけで、先に進んでしまいました。拍子抜けの一瞬でした。

別名ノバラ。日本全土の日の当たる山野に生える野生バラの代表種で、地方による変異が多い。2メートルほどに伸びる落葉低木で、よく枝分かれして、鋭いトゲがある。
葉は互生し、奇数羽状複葉で、小葉は3〜4対あり、長楕円形〜広卵形で先は尖る。鋸歯があり、上面は光沢がない。托葉は披針形で櫛の歯状に細く裂け、毛がある。
5月頃、枝先に円錐花序を出し、白い5弁花をつける。花は直径2.5センチほどで、ほのかな香りがする。果実は直径6〜9ミリの球形で、赤く熟す。

ノイバラの果実は薬用になり、日干しにしたものは、生薬で営実(えいじつ)という。利尿、下剤としての効能があるが、かなり急激な下剤効果があるから、民間での使用は避けること。
できもの、にきび、腫れものには、煎じた汁で患部を洗う。
花の芳香性の成分は、下剤や健胃薬に用い、花を蒸留して得た薔薇水(しょうびすい)は口内炎によいとされている。

2005.7.7 箱根湿性花園
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