道端、畑の縁、荒地などに生える2年草で、高さは50〜100センチ。茎は柔らかくて太く、中空、稜がある。葉は柔らかく、羽状に切れ込み、縁には不揃いの鋸歯がある。鋸歯の先は刺状になるが痛くない。葉の基部は尖った耳状になって茎を抱く。
花は茎頂につき、黄色で直径2センチほど。総苞は長さ1.2〜1.5センチ。冠毛は白色。果実が熟すと総苞片は反り返って果実を散らす。花期は4〜7月 。日本全土に分布する。
〜徒然想〜
平地の路傍にふつうにみられるので、撮ることはありませんでした。初めての海辺の花撮影で巡り歩いた三浦海岸で出逢うと、また違った見方になります。終わりかけの花が多く、ほとんどが綿毛(長く伸びた冠毛)を付け、葉も痛んでいます。あまり美しいとは感じませんでした。でも、それではあまりに花が気の毒。なるべく美しい姿を探しました。
ノゲシ属はユーラシアなどに70種ほど分布するが、日本にはノゲシ、オニノゲシ、ハチジョウナの3種があり、いずれも帰化したとされています。
別名はハルノノゲシといわれていますが、春だけではなく、気候によっては冬でも花が見られます。葉には刺状の鋸歯がありますが痛くありません。
茎を抱く葉の基部には耳があり、よく似たオニノゲシは耳が茎を巻き込むように茎を抱きます。オニノゲシの葉は光沢があり、鋸歯が多く棘は痛いです。
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