ミヤマトウバナ

シソ科 トウバナ属

 
2006.9.16 東京都奥多摩   2006.9.16 東京都奥多摩


山地の林縁、草地などに生える多年草で、高さは30〜70センチ。茎はほとんど無毛か、わずかに短毛がある。葉は対生し、長卵形で、縁は大きな鈍鋸歯となり、まばらに毛があり、裏面の腺点は目立たない。
花は茎の先に3〜10センチの花穂に唇形花を多数付ける。花冠は白色でわずかに紅紫色を帯び、長さ6ミリほど。萼は下半部に細かい短毛がまばらにある。花期は7〜9月。近畿地方以北に分布する。

〜徒然想〜

写真を整理してみると、トウバナ属にはいろんな場所で出逢っていますが、1枚、2枚と摘み撮りをしています。数を撮らないのは、それほど美しいと感じないせいでしょう。
しかし、奥多摩でミヤマトウバナの見事な群落に出逢いました。これだけ揃うと、小さい花でもなかなかにぎやかで、白とのコントラストがきれいでした。
似た花にヤマトウバナ、イヌトウバナがあり、ヤマトウバナは白色花が茎頂に一段付くこと、イヌトウバナは萼や茎に毛が多く、花が淡紫色を帯びていることで区別しています。
本画像は萼に毛があるものの、イヌトウバナほど多くはないことで本種と判断しましたが、もっと明確な画像を残す必要があると考えています。

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2006.10.30 伊豆半島 2006.10.30 伊豆半島
     
2006.9.16 東京都奥多摩