山地の木陰などに生える多年草で、高さは10〜30センチ。葉は葉柄があり対生し、卵形〜長卵形、先はやや尖り、縁には粗い鋸歯があり、疎らに毛がある。
花は茎頂に長さ1〜2センチの花序を普通1個付ける。花は唇形花で、長さ7〜8ミリ、白色でわずかに紅色を帯び、上唇は浅く2裂し、下唇は3裂する。萼筒にはまばらに短毛がある。花期は6〜9月。東北地方南部〜九州に分布する。
〜徒然想〜
画像に誤りがありましたので、差し替えました。その多くに、萼の長毛が認められ、イヌトウバナのようでした。
本種の特徴の一つが、萼に長毛がなく、まばらに短毛があることです。花序が一つに見え、葉形が本種に合致していると判断したものですが、萼の毛の状態を精査していなかったための誤りです。記録と記憶をたどれは、画像のものは富士山麓とキソキバナアキギリなどを撮りに行った南木曽の撮影で、いずれも少し暗い林下だったことを思い出しました。
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