道端、草地、海岸などに生える多年草で、高さは5〜40センチ。茎は地を這って広がるか斜上し、毛はない。葉は5小葉からなり、3小葉は葉軸の先に、2個は基部に托葉状に付く。3小葉は狭倒卵形〜倒卵形、基部の托葉状の小葉は、三角形〜卵状三角形で鋭頭。
花は葉腋から伸びた花茎の先に1〜3個付き、黄色〜鮮黄色で長さ10〜16ミリ。萼は軟毛があり、萼裂片は萼筒より長いか、時に同長。果実は豆果では円柱状線形、長さ2〜3.5センチ。花期は4〜10月。日本全土に分布する。
〜徒然想〜
秋、広々とした草原が続いています。空は青く、雲が高い。穏やかに頬を撫でる風が心地いい。
ムラサキセンブリの撮影に満足し、座り込んだ目の前にはリンドウが微かに揺れています。山散歩の至福の時が静かに流れています。
ふと視界に黄色い小さな花を認め、這い寄るとミヤコグサでした。そのまま腹這いになって撮影しましたが、花期はふつう5〜6月です。何か得した気分になりました。
10月の三浦海岸でも見かける機会があり、残り花があるようです。
後にセイヨウミヤコグサがあることを知りました。「野の花賛花」には、”この花は花数が1〜3個で葉や茎が無毛であるのに対し、セイヨウの方は3〜7個と多く茎や葉に毛があることが違いとされているが、個体差もあり花数だけでは区別は難しい。”とあります。
後日、伊豆の海岸でセイヨウミヤコグサと思われる一群を撮影しました。確かに茎や萼片に毛があるようにも見え、これが相当するのか、まだ確認が取れていません。
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