クロモジ

クスノキ科 クロモジ属

2006.5.27  長野県八ヶ岳

本州、四国、九州の太平洋側に生える落葉低木で、緑色の樹皮に黒い斑点があり、高さは5メートルほどになる。葉は狭楕円形で、長さ5〜9センチ、初め絹毛があり、のち無毛。
葉と同時に散形花序を出し、小さい黄緑色の花を多数付ける。花期は3〜5月。


〜徒然想〜

樹皮や材に香りがあり、楊子などに使われることから、クロモジの名はよく知られています。初めて花を目の前にして、改めてクロモジの名を頭に刻みつけます。
クロモジの楊子を使う機会は少ないですが、次に使うときはきっとこの花を思い出すでしょう。そして、この花が開いていた八ヶ岳山麓の森を、・・・・・傍らには沢が音をたてて流れています。

新潟県ではオオバクロモジ、愛媛県ではケクロモジを見ることができました。

箱根では咲き出したばかりのクロモジがあり、黄色に染まる樹がきれいでした。絹毛に覆われている葉は、やがて無毛になります。

−同じ科の植物−

2006.5.27  長野県八ヶ岳
2018.4.21  長野県 2009.4.12  神奈川県箱根
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