山地の林縁、林内などに生える落葉小低木で、高さは60〜100センチ。葉は1年目の枝には互生し、卵形〜広卵形で、縁には小さな突起状の鋸歯が疎らにある。2年目の枝には3〜4個の細長い葉が束生し、楕円形〜長楕円形、縁には波打つ疎らな浅い鋸歯がある。両面に圧毛があり、特に裏面脈上に多い。
頭花は1年枝の先に単生し、白い筒状花を付ける。小花は10〜13個で、長さ1.5ミリ、花冠の先は5裂し反り返る。総苞は鐘形、長さ8〜14ミリ、総苞片は7列。花期は9〜10月。東北地方南部以西の主に太平洋側〜九州に分布する。
〜徒然想〜
美しい出逢いになりました。
オトメアオイとシイノミカンアオイを探しにこの山道を登りましたが、オトメアオイはポツポツ見られるものの、なかなかシイノミカンアオイには出逢えません。
同行者は落胆していますが、コウヤボウキは最初の一株に出逢ってからは、登るにつれ段々に美しくなる個体が現れ、私は興奮状態です。同行者の落胆をよそに、撮影に没頭しました。
この場所に案内してくれた同行者に申し訳ないひと時でした。
海辺の絶壁の草地でもこの花に出逢い、山地だけに生える植物ではないことが分かりました。
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