日当りのいい山野に生える草のような落葉小低木で、高さは20〜80センチ。明確な幹はなく、今年枝は根元から叢生し、枝は毎年枯れる。葉は密にらせん状に互生し、長楕円形〜卵状楕円形で、全縁。
花は今年枝の先に付き、白色〜淡紅色、花弁はなく、萼筒は長さ7〜12ミリ、毛があり先は4裂し、平開する。花期は7〜9月。関東地方、福井県以西〜九州(奄美まで)に分布する。
〜徒然想〜
花仲間の二人で、ガンピかコガンピのどちらかでしょうと、宿題にして帰宅しました。
数ヶ月後、宿題になっていた本種がコガンピと分かりました。
思い返せば、この花をみた高台は気持ちのいい芝地でした。眼下には海が見え、釣り船が浮かんでいました。イズコゴメクサが満開です。タチフウロも草の合間にみられました。
花のシーズンが終わり、撮り貯めた花の同定を試みたり、眺めたり、当時を想い返します。これも楽しみの一つです。
ガンピは雁皮紙の原料になるが、本種はならないためイヌガンピともいわれます。
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