ハシナガヤマサギソウ

ラン科 ツレサギソウ属

仲間にヤマサギソウ、マイサギソウの名が知られ、それぞれ種内変異とされている。
いずれも日当たりのよい草地に生え、背丈は20〜50センチほど、長い距を持つ。
本種の距は2〜3センチほど。本州〜九州にみられ、北海道には稀。距の曲がりや葉の幅で違いをつけている。その他にも変種が多く、この仲間の区別は難しい。

〜徒然想〜

Yさんの紹介で行きたかった秋吉台を訪れましたが、ふだんの行いが悪いのか、生憎の雨になってしまいました。
カルスト台地の岩も黒く色変わりしています。案内所のボランティアの方も、ふつうは白いのに黒い岩の台地を見るのも珍しいですよと、変な慰めを入れてくれます。

雨の中、遊歩道を少し歩いてみました。野焼きの跡が残る草原には、スミレの残り花やオカオグルマの黄色が揺れています。
ハシナガヤマサギソウが、草の間に、雨に濡れながら点々と見られます。私の見た中では、ホソバノキソチドリに似た不思議な姿です。

−同じ科の植物−

2008.5.10  山口県秋吉台
2008.5.10  山口県秋吉台
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