タチタネツケバナ

アブラナ科 タネツケバナ属

 
2025.4.6 神奈川県川崎市   2025.4.6 神奈川県川崎市


山野の道端、林縁などに生える2年草で、高さは30〜50センチ。全体に毛が多く、茎は葉腋ごとにジグザグに曲がる。中部以下の葉は羽状複葉で、頂小葉と側小葉はほぼ同大、小葉は楕円形で深い湾入や切れ込みが多い。茎葉の小葉は線形。
花は白色で、花弁は4個、長さ3〜4ミリ。雄しべは6個。長角果は円筒形で、長さ1〜2センチ、茎に対してやや鋭角的に付く。花期は3〜5月。北海道〜九州に分布する。

〜徒然想〜

身近なタネツケバナの類似種はミチタネツケバナだけでなくいろいろあることを知りました。
タチタネツケバナは全体に開出毛が多く、茎は稲妻型に曲がり、雄しべは6個、茎葉が細く小さいのが特徴で、谷戸の休耕田で探してみることにしました。
狙いは正解で、すぐに本種と思えるものがみつかりました。今までは安易にタネツケバナと判断していた花です。
高尾山の植込みの脇でもみつけました。撮影していると、とおりがけの女性グループに何を撮っているのかと声を掛けられます。タネツケバナの仲間ですと答えると、興味なさげに立ち去って行きました。

−同じ科の植物−


2025.4.6 神奈川県川崎市 2025.4.6 神奈川県川崎市
 
 2025.4.9 東京都裏高尾    2025.4.9 東京都裏高尾
 
 2025.4.6 神奈川県川崎市
上部の葉の小葉は線形です
   2025.4.6 神奈川県川崎市
中ほどの葉の小葉は楕円形です
 
 2025.4.6 神奈川県川崎市
根出葉は丸みがありました
   2025.4.6 神奈川県川崎市
茎の下部は特に開出毛が多いようです