水田、畦、河川敷などの湿った場所に生える1年草又は2年草で、高さは35〜100センチ。茎は直立して上部で分枝し、全体無毛。根出葉は、羽状に浅〜深裂し、裂片はさらに粗く切れ込む。基部はわずかながらも茎を抱く。
花は総状花序になり、花弁は黄色で直径3〜4ミリ。果実(短角果)は長楕円形で長さ3〜7ミリ、果柄は水平に開くか反曲する。花期は4〜10月。日本全土に分布する。
〜徒然想〜
イヌガラシ属は見分けが難しい仲間です。果実が付き始めた頃見分けると、分かりやすいと思います。
本種は果実が短角果で他の仲間よりも短く、丸みがあり、分かりやすいです。葉は羽状に深裂し、先端は頭状です。
花がよく似たコイヌガラシは、果実が葉腋に付くので区別できます。
イヌガラシやミチバタガラシは、果実が長角果です。
変わった名なので調べると、スカシ(透し)タゴボウ(田牛蒡)だそうです。
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