サワアザミ

キク科 アザミ属

 
2009.9.13 栃木県   2009.9.13 栃木県


山地の沢沿いなどに生える多年草で、高さは1〜3メートル。茎は斜上し、上部で分枝するが枝はあまり伸びない。根出葉は花時には枯れ、下部の茎葉の葉身は卵形〜楕円形、羽状に浅〜中裂し、羽片は4〜6対。質は肉質で柔らかく、粉白色を帯びた緑色で刺は弱い。
頭花は数個が総状に疎らにつくか塊状に付き、下向きに点頭する。両性小花の花冠は淡紅紫色、雌性小花の花冠は濃紅紫色、長さ20〜22ミリ、狭筒部は10〜20ミリ。総苞は椀形で、直径14〜20ミリ、灰緑色でくも毛がある。総苞片は8〜9列で斜開し、外片は狭卵形で内片の半分の長さ、くも毛がある。腺体が無いために、粘らない。頭花の直下には、4〜6個の苞葉がある。花期は9〜10月。北海道〜本州に分布する。

〜徒然想〜

野草の撮影を始めた頃は、花の美しさばかりを求め、同定のための特徴部分を撮影していないことがしばしばです。特にアザミ類は葉や総苞を捉えておらず、同定できていない画像が山積みになっています。もったいないことをしたものです。
本種はこの中からみつけだしたもので、特徴的な葉と総苞をトリミングすることによって同定しました。撮影地は栃木県です。
ミズトラノオから始まり、栃木県の各所を巡り、多くの花を撮影しました。本画像は、道路沿いの林縁でツルキケマンをみつけ、その奥の暗い場所に生えていたものです。思い出すと懐かしいです。
それにしても、画像は美しくないです。

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 2009.9.13 栃木県   2009.9.13 栃木県 
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