メアオスゲ

カヤツリグサ科 スゲ属

 
2021.4.3 東京都高尾山   2021.4.25 東京都高尾山


疎林内、林縁、土手の草地などに生える多年草で、高さは5〜20センチ。叢生し、匐枝は出さないが、宿存する根茎をつくり、時に分枝するので大株になる場合がある。葉は直立し、有花茎よりもやや長く、幅1〜2(4)ミリ。基部の鞘はわずかに淡褐色を帯びる。
頂小穂は雄性で長さ5〜15ミリ、側小穂は雌性で2〜3個付き、最下の1個は根際に生じる。雌鱗片の芒は長い。果胞は倒卵形、長さ2.5〜3ミリ、脈は不明瞭で疎らに毛がある。果()期は4〜5月。北海道〜九州に分布する。

〜徒然想〜

林道の法面に、小型のスゲが生えているのをみつけました。葉の長さが10センチほどで、青々としています。アオスゲに似ています。
帰宅して図鑑で調べるとメアオスゲやノゲヌカスゲが候補に挙がりました。メアオスゲは、雌小穂の下の1個は根際に付くのが特徴ということですが、かすかに画像で見えるものの、確認していませんでした。

3週間後に再訪します。確かに根際からやや長い花茎の先に、小さな雌小穂を付けています。有花茎はずいぶんと長くなり、穂を垂れています。
ノゲヌカスゲよりも果胞がやや大きく、毛があること、基部の鞘がより短いことなどで区別することができます。

−同じ科の植物−


2021.4.25 東京都高尾山      2021.4.25 東京都高尾山
 
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